昨日の続きで

昨日の続きでデータをちょこちょこ処理させてみたんですが、我ながらなかなか面白いものを作れたものだと感心しております(笑)。切り口を変えたいくつかのデータをまとめて冊子にするのは面白くていいかもしれない。

しかし、こうやって出力されたデータを見てみると、改めてキノロンの感受性低下のひどさに呆れてしまいます。とくに泌尿器科外来。ここがひどい。尿路感染症の第一選択薬としてキノロンを使うからだと思うのですが、キノロンってある意味外来治療の切り札だと思うのですね。飲み薬であれくらい使いやすい薬はちょっと珍しいと思いますし、いわゆるキレもいい。だからこそ、外来治療で安易につかっちゃいかんなーと思うわけです。結核の問題もありますしね。尿路感染症の第一選択薬は、やはりSTでしょう。

あと見ていて非常に困ったもんだと思うのが、カルバペネム。感受性の低下が見られます。緑膿菌にいたっちゃ、全体の1割から2割弱くらいまで耐性です。これは非常にコワいですね。血液疾患を抱える病院としては、何か手を打たないと、とても危険です。届け出制にするのもひとつの手かなとは思うのですが、さてどうしたものでしょうか。

そーいや、抗菌薬のサイクリング制とかいう手段もあったですね。あれは効果があるのかないのか、いまいちよくわかりません。少なくとも、患者さんにとってベストの手を打てなくなる可能性はあるかと思います。頭使わなくなるのも問題かなとか思ったり。よーするに、私は否定的な立場だったりします。まあ、ウチでそんなことをすることはないでしょう。

次はRを使った統計処理をしようと思っていたのですが、リハビリついでに感受性率の冊子を作ることにします。病棟別に感受性率を算出してみましょう。昨日はしばらく触りたくないとか云っていましたが、これはこれで、面白い結果が出てくるんじゃないかと思いますね。わくわく。