18病院が受け入れ拒否 66歳男性死亡 兵庫・姫路

元ネタはここ

兵庫県姫路市で6日未明、肝臓に持病がある男性(66)が吐血し、受け入れ先の病院を探したが、近隣の18病院に「専門の当直医がいない」などと拒否されていたことがわかった。男性は約2時間後、約30キロ離れた同県赤穂市の病院に搬送されたが、死亡が確認された。

どうやら肝臓が悪く、その関係で吐血したようです。

このテの話しをよく聞くようになりましたが、夜間の救急はどこも手がいっぱいで、医師の数は不足気味です。とくに産科や小児科の人手不足は尋常ではなく、内科などのメジャな科ですら勤務医の数は不足しています。夜間の病院には研修医が溢れていますが、べつに指導医がさぼっているからそうなっているわけではなく、ただ単純に数の問題でそうなっています。死にたくなければ夜間に車に乗るな。これは真実ですよ、ほんとに。腕の確かな医師もおおぜい救急には詰めていますが、いかんせん環境も貧弱だし、数も足りない。……そう、根本的に勤務医の数が不足しているのです。

べつに医師の数自体が著しく不足しているわけではないので、これは純粋に制度上の問題と云っても差し支えないでしょう。開業する方が儲かるし楽なので、医師が開業に流れていっているだけです。というか、病院環境が劣悪すぎるのです。この点において、日本の医療はすでに崩壊の一歩手前であるといってもよいでしょう。

医療費を抑制しようとするかぎり、日本の医療はいずれイギリス型の崩壊を起こすでしょう。いままでの診療報酬削減による医療費抑制政策で、すでに検査室は崩壊しかかっていますが……