エアコンの構造

これは感染症カテゴリなのだろうか(笑)。

これから書くことはまるっきり専門外のことですので、いつも以上に内容に保証がありません。というか、おそらく間違いも書くでしょう。決して鵜呑みにしないように。

まずこれがいちばん重要なのですが、おそらく部屋の中と外で空気のやり取りはありません。これ重要。部屋の空気を冷やすために外の空気を取り込むことは、基本的にありません。室外機が室外にある理由は、騒音と熱を戸外に放り出すためだと考えられます。それ以上の役割はないと想像します。つまり、外気との交通はありません。


エアコンが部屋を冷却出来る理由が、このヒートポンプです。簡単に云ってしまえば、「低い温度の部分から温度の高い部分へ熱を移動させる装置」ということになります。イメージとしては、熱を部屋から移動させて、戸外に放り出す感じでしょうか。

各部名称は、

  1. 凝縮器
  2. 膨張弁
  3. 蒸発器
  4. 圧縮機

となります。画像はWikipediaから拝借。ちゃんとしたものを読みたければ、Wikipediaを見ましょう。

さて。

室外機がいったい何をやっているのかといいますと、ひたすら冷媒を圧縮しています。つまり、4.圧縮機が内蔵されているわけです。圧縮された気体は一般的に高温高圧になりますので、ここで冷媒は高温高圧状態になります(ついでに云えば、液化します)。で、続いて凝縮器で熱を戸外に放出します。ここで冷媒は低温高圧状態になりますね。続いて膨張弁を通ることによって膨張し、低温低圧状態になります。つまり、冷媒が冷えたわけです。

冷えた冷媒はパイプを通ってこんどは蒸発機に達します。ここで蒸発し、気化熱でもって周りから熱を奪います。ここで部屋の空気が冷やされます。冷媒はその分、熱を持ちます。気化した冷媒は室外機に送られ、圧縮機によって圧縮されます。で、また同じサイクルを繰り返すわけですね。

この構造を考えてみると、エアコンを作動させたとき、室内と室外で空気のやり取りはないことが想像されます。私が知りたかったのは、この部分です。

つまり、外でいくら冷却塔から飛散したレジオネラ菌が飛び交っていようとも、病室にいる患者がエアコンを作動させていることによって感染することは(基本的に)ない、ということになると思います。これは、冷却塔のリスクを見積もるために必要でした。

ここでサルのような疑問が沸き起きるのですが、ではなぜ在郷軍人病は発生したのでしょう?あれは冷却塔の冷却水が汚染されていたことが直接的な原因だろうと推定されていますが、エアコンを作動させることによる外気と内気の交通がないのであれば、なんで室内の軍人さんがバタバタ倒れるなんて事態に陥ったのでしょうか?

うーん……

追記

どうやら室外機からゴキブリが侵入することがあるらしい、とのことで、いくらか追記。

結論から云うと、外気と内気でまったく交通がないわけではなく、排水ドレンなどのパイプを伝ってゴキブリが侵入することがあるらしい。結露で湿っているうえに、冬場や電子回路のまわりは暖かいらしいので、絶好の住処になりかねないとのこと。エアコンを使ったら風の吹き出し口からぽとっと落ちてきた等々、意外によくある?ことみたいですね。

ということは、やはり空気の流れいかんによっては外気を取り込んでしまう可能性が皆無というわけではない、ということですね。色付きの煙とかで実験してみたいんですが……久しぶりにタバコでも買ってくるか……