完成されたひとつの個性

毎月月末はMacFanとMacPeopleのふたつを買って読んでいます。この二誌は定期購読してもいいかなと思っているくらいで、毎月楽しみです。とくに今月号は、先月末にiPhoneの発売があったため、iPhoneの記事でぎっしりです。読むのがとても楽しみ。

iPodもしかり、iTunesでもそうでしたし、iPhoneもそうなんですが、Appleはつねに業界の常識に戦いを挑んで打ち勝ってきました。いまのAppleの成功については、これによるところが大きいと思います。誰かが作った囲いがあって、その向こうにはまだいろんな需要があった、ということなんでしょう。妥協のない製品自体のすばらしさもさることながら、そのマーケティングというか、「やり方」がとてもうまいと思います。もはやAppleをコンピュータ屋さんだと思っているひとは、誰もいないでしょう。いまやAppleはマルチメディア屋さんであり、携帯屋さんであり、コンピュータ屋さんでもあり、そして同時にそれ以外の「何か」です。じつはそうやって定義すること自体が、無意味なことでもありますが。

そしてそれを支えているのがスティーブ・ジョブスです。これはもう、疑う余地がない。もうAplleはジョブスのワンマン企業ではないのだけれども、ジョブス以外の誰かにこの会社の舵取りが出来るとは思えません。ジョブスのカリスマ性がすべてを成り立たせているとまでは云いませんが、でもそれに近いものはあると思う。ジョブスこそは完成されたひとつの個性、誰にも真似ることの出来ない、唯一無二の存在なのだと云えます。誰かが引退したビル・ゲイツの代わりを務めることは出来るかもしれませんが、引退したスティーブ・ジョブスの代わりを務めることなど、誰にも出来ないのです。まあ、ジョブスが引退するところなんて、ぜんっぜん想像出来ませんけど。

まあ、iPhoneなんて日本に入ってくるかどうかもわからない製品のために紙面が埋め尽くされているわけですから、どれだけみんなが熱狂しているかがわかるというものです。うーーん、でも私としてははやくLeopardが……ぶつぶつ。