ながーいchainを作るレンサ球菌

髄液の培養ボトルから出てきた、超長いレンサ球菌です。これも知っているかどうかが勝負の分かれ目で、知っていればすぐにStreptococciだろうと検討がつくのですが、知らなければとても面食らいます。無菌材料から出てきたレンサ球菌については頑張ってStreptococciかEnterococciかを区別つけたいんですが、このようにわかりやすい場合は中間報告として菌名を報告してしまいます。これは最終的にはStreptococcus mitisと同定されました。

でもまあ、髄液から出てこられると、ちょっとお勧め出来る薬剤って限られてきますよね。血液培養でレンサ球菌なら、基本的にセフェムをやめてもらうことと、ABPCをお勧めしているんですが、うーん、髄液かあ。基礎疾患にもよるのかなあ。

ちなみにこの例では、血液培養は陰性、脳みそにシャントが刺さっている、脳神経外科の患者さんでした。それ以上のことを詳しく聞いていないので何とも云えませんが、はて、これは何の薬剤を使っているのか、調べていなかったなあ……