病院

機器の配置について

基本的には、図面のとおりにならないと思った方がよい。私は機器の隙間を5cmで計算していたが、やはり実際に配置するのは難しい。理論上は可能でも、現実では難しいという典型的な例だろう。なぜなら(ともったいぶることもないのだが)、機器には搬入順序…

立地条件に気を配ろう

空調は、快適に仕事をするためのひとつのキモである。空調が脆弱だと、仕事をしていてやる気が出ないこと出ないこと。空調は温度よりも湿度の方が問題になることが多い。だいたい新しい建物はコンクリートが湿気を含むために湿度が高くなりがちだと聞いてい…

電源についてその2

素人には電気関係のあれこれは理解しづらい。家庭用電源は100Vだが、すべての分析機が100Vで動いているとはかぎらない。気をつけなければならないのは200V機器だ。これは早い時期に200V電源を用意しておかなければ、あとで変更するのはかなりめんどくさい。…

床に絨毯をひいてはならない

患者さんが移動する可能性のあるスペースに、ふわふわもこもこの絨毯をひいてはならない。この問題は、ときには医療安全側と喧嘩になりかねない部分である。ふわふわ絨毯は骨折の可能性を軽減させるため、ある意味、患者さんの安全を守るためには床がふわふ…

電源について

建築的には、壁電源は高さ40cmのところにつけるのが「フツー」らしい。ところが、壁電源を40cmのところに設置すると、ほとんどのケースで机の下、もしくは機器の後ろ側に電源が配置されることになる。よくよく考えて配置しないと、「アクセスできない電…

検査室はOAフロアにすべきである

検査室はOAフロアにすべきである。しない理由が見当たらない。OAフロアとは、Office Automation floorの略で、別名フリーアクセスフロアなどと呼ばれる、二重床のことである。床下配線に適しており、電子カルテが標準装備となっている現代病院において、床下…

空調関係に気をつけよう

空調関係でひとつだけ思い出したことがある。空調関係が中央集中管理になっているところがあるが、細菌検査関係の部屋は独立して温度を制御できるようにしておいた方がよい。細菌検査関係の部屋は基本的にクローズドであるため、他と環境が異なる。そのため…

陰圧管理に気をつけよう

部屋の空調関係は意外にキモである。陰圧の部屋を整備しようとした場合、将来にわたって部屋の差圧管理がされなければならない。ちゃんと圧格差がないと、まったく無意味だ。この圧格差をどうやって実現するのか、陰圧室を整備するときには確認した方がよい…

重症系システム

重症系システムを導入予定のICTは気をつけよう。重症系のシステムは総じて他のシステムと仲良く出来ない「孤高の存在」である。具体的には、電子カルテへのデータの取得が困難である。従って、重症系システムを用いたモニタリングデータの取得は、あらかじめ…